明日より多くの焼酎銘柄の値上げが断行されます。
私の元へは数多くの酒販店さんから毎日50件ほどのメールがやってくるのですがほとんどの酒販店さんが「知らんぷり」です。
原因として言えることは、
・価格上限幅が極端に高いものが少ない?
・価格値上げという言葉による消費者の抵抗感を懸念している?
・そもそもインチキ価格で売っているインチキ酒販店だからどうでもいい?
すべて憶測の域は脱しませんが。
逆に「値上げになるから今のうちに買い込みを!」なんて商魂たくましい酒販店さんもありますが、結局のところ酒販店さんはほとんど対応もされていないし、メディアもほとんど取り上げることはありません。
Sankei Web 7/25付
(・・・抜粋)
焼酎の値上げが広がってきた。サントリーは24日、販売する韓国焼酎「鏡月グリーン」の値上げを発表。国内の芋焼酎も値上げに踏み切るメーカーが相次ぎ、世界的な原料高による身近な食品の値上げが、嗜好(しこう)品の酒類に及んできた格好だ。
鏡月は、売れ筋の700ミリリットル入り(アルコール分20%)で、745円から775円になるなど、税別の希望小売価格が4%引き上げられる。要因は、 原料である穀物類の価格高騰やウォン高など。石油代替燃料として注目されるバイオエタノールの需要拡大に伴い、トウモロコシや米、麦など穀物類の世界的な 高騰が背景にあるようだ。
一方、国内の芋焼酎では「霧島」を展開する霧島酒造(宮崎県)が、今月23日出荷分から平均6%の値上げ。酒税引き上げ以外の値上げは13年ぶりという。また「黒伊佐錦」の大口酒造協同組合など、6〜9月に鹿児島県内の20以上のメーカーも値上げに踏み切る。
原料のサツマイモの価格が上昇したほか、焼酎を蒸留したときに出るかすについて、リサイクル施設での処理が義務づけられてコストが上がったためと説明している。
数少ないNewsの記事です。
原因は、
・世界的穀物類の価格高騰
・世界的な原料高
・焼酎の蒸留かすのリサイクル義務化
・・・ってよくわからん。
リサイクルの義務化ってなんでしょう??
調べてみると、どうもこんな事のようです。
焼酎は製造すると焼酎かすが残ります。日本酒の「粕」と同じです。
蒸留した後にかすが残るわけです。
焼酎の製造蔵元の多くはかすを再利用できずを海へ投棄してきたようなのですが、ここで世界的な海水汚染を防止しようという波にこの焼酎かすも飲み込まれていきます。
ロンドン条約1996年議定書により海水への投棄を禁止していくように国が動き始め
廃棄物処理法、
循環型社会形成基本法の施行令改正が2002年に2007年までの猶予期間をもって成立。
焼酎かすは投棄せず飼料などとしてリサイクルせよということになったそうです。。
ただ、この飼料化へ国や酒造組合が実に多くの補助金を払っているのですが(総予算の75%?)なかなか生産性・コスト削減を考えるとまったく猶予期間ではリサイクル施設の準備・技術などが浸透するのに間に合わなかった、そんな側面もあるようです。
そのつけとサツマイモ自体の価格高騰(需要が極端にあがったため)で実に悲しい値上げとあいなりました。
では、どれくらい価格が上がるのでしょうか?
2007/7/1より改定済み
◎
大口酒造協同組合(鹿児島県)
・伊佐錦、黒伊佐錦 1.8L 25° [¥1704]
¥1810 (¥106↑) ・・・など、全商品改定。
1.8Lあたり¥106〜¥150位の値上げ。◎長島研醸(鹿児島県)
・さつま島美人
1.8L 25° [?] ¥1800(約¥100↑)◎神酒造(鹿児島県)
※蔵元にも詳細がなく、改定価格も不明です。立派なHPを持っているにもかかわらず、商品の価格の表示もない。良い蔵元だと思っていたのに焼酎価格に関して不明瞭、プレ値を増長する企業HPにがっかりしました。
2007/7/2より改定済み
◎
指宿酒造協同組合(鹿児島県)
※こちらもHPなどでは確認できませんでした。不本意です。
2007/7/23より改定済み
◎
日当山醸造(鹿児島県)
※こちらも確認できず。当然、正規価格は記載なしです。情けない。
◎
霧島酒造(宮崎県)
全銘柄平均約6%の値上げだそうです。
(霧島酒造HPより抜粋)
・・・霧島酒造では、平成6年に商品価格を値上げして以来、酒税の引き上げによる改定はありましたが、実質的な値上げは行っておりませんでした。
この間、宮崎県においては、平成15年に焼酎蒸留粕の特殊肥料としての畑地散布が実質禁止となり、費用のかさむリサイクル処理施設での処理を余儀なくさ れ、大幅なコスト増となっておりました。また、諸経費も増加しており、この度イモ焼酎の価格を値上げさせて頂くこととなりました。
霧島酒造では、今後も高品質の商品を適正な価格でお届けできるよう努力してまいります。
何卒ご理解頂きますようお願い致します。
この文面には「畑地散布が実質禁止」とあります。
このような事例もあるようです、それにしても数年で酒税は上がる、コストはかかる、大変です。
2007/8/1より改定
◎
松露酒造(宮崎県)
・松露 1.8L 25° [¥1683]
¥1824 (¥141↑) ・松露うすにごり 1.8L 25° [¥2100]
¥2200 (¥100↑) ・心水 1.8L 25° 1.8L 25° [¥2400]
¥2500 (¥100↑) ・・・1.8Lあたり¥100〜¥200の値上げです。
◎植園酒造(鹿児島県)
・園乃露 1.8L 25° [¥1773]
¥1874 (¥101↑)◎
若潮酒造(鹿児島県)
・さつま黒若潮 1.8L 25° [¥1653]
¥1752 (¥99↑) ・・・千亀女は据え置きだそうです。嬉しいことです!
◎
田崎酒造(鹿児島県)
・千夜の夢 1.8L 25° [¥2338]
¥2500 (¥162↑) ・鬼火 1.8L 25° [¥2003]
¥2280 (¥277↑) ・・・ここまでご紹介した中では別格の値上げです。
◎
明石酒造(宮崎県)
・明月 ・ないな ・・・など値上げ。
◎
黒木本店(宮崎県)
・たちばな 1.8L 20° [¥1491]
¥1580 (¥89↑) ・野うさぎの走り ・・・なども値上げのようですが現在調査中です。
◎
神川酒造(鹿児島県)
・別撰神川 1.8L 25° [¥2100]
¥2310 (¥210↑)◎
軸屋酒造(鹿児島県)
・紫尾の露 1.8L 25° [¥1701]
¥1806 (¥105↑) ・・・ほぼ全銘柄で値上げのようです。
◎オガタマ酒造(鹿児島県)
・鉄幹 1.8L 25° [¥1980]
¥2130 (¥150↑) ・鉄幹 黒 1.8L 25° [¥1980]
¥2130 (¥150↑)◎
田苑酒造(鹿児島県)
・田苑 芋 1.8L 25° [¥1580]
¥1680 (¥100↑)◎
小正酒造(鹿児島県)
・さつま小鶴 1.8L 25° [¥1580]
¥1700 (¥120↑) ・・・詳細はHPよりPDFでご確認いただけます。
◎
大海酒造(鹿児島県)
・さつまの海 1.8L 25° [¥1850]
¥1980 (¥130↑) ・・・大海酒造さんも人気蔵元なので動向には注目です。すべての商品が一斉に値上げとはいかないようですが詳細がありません。
2007/9/1より改定予定
◎
佐多宗二商店(鹿児島県)
・晴耕雨読 1.8L 25° [¥2143]
¥2381 (¥238↑) ・不二才 25° 1.8L 25° [¥1981]
¥2267 (¥286↑) ・・・人気蔵元、快心!!の値上げはショックが大きいのでは。他、角玉やカンゴシナなどは価格据え置きです。
酒販店どころか蔵元の多くも消費者には知らんぷりです、残念です。
「さつま白波」の
薩摩酒造(鹿児島県)も9月以降の値上げを検討中とのことで、業界の多くの蔵元が夏を乗り切った後での値上げを考えているようです。
また、蔵元と酒販店には定率減税(酒税)の撤廃をめぐってもめたりもしていますし消費者の裏側では造り手、売り手が企業としての運営を厳しく迫られている・・・
消費者が安心してお酒が飲めますよう、国にも企業にもお願いしたいものですが、せめてHPを企業然として持っているのなら伝える義務は当たり前だと思います。
当記事は数店の酒販店様の情報をお借りしてみなさまにお伝えしたものです。
また続報があればお伝えいたします。何卒。
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